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【体験談】私が看護師辞めたいと思った理由5選|やめる前に準備したこと

看護師をやめたい理由
  • 看護師辞めたいけど他にできることないしなあ
  • いつまで看護師続けるんだろ?
  • 他の人はどんな理由でやめたくなるのかな

「看護師辞めたい」と思ってもやめたくなる理由はライフステージによって異なるもの。とくに女性看護師は出産して子どもを持つことで仕事への価値観が大きく変わります

この記事では、私が20年以上の看護師経験を通してやめたくなった理由をライフステージをからめてエピソードで振り返ります。

うん、わかる!と共感していただければ幸いです。

この記事を読めば、看護師辞めようと思った瞬間のエピソードを聴くことでみんな同じようなことで悩んでるんだね!とホッとできます。

また、病院看護師をやめた私が「何を準備したのか」を知り、皆さんも退職前に準備することが分かりますよ。

目次

看護師辞めたい理由1|師長からのパワハラ

外来看護師長

20代の頃の話。独身の時は大学病院・小児系の病院に勤務していました。

三交代勤務の病院。約40床の病棟でしたが万床になることはほとんどなく、看護師数は日勤10人前後、夜勤は準夜勤3人深夜勤3人。さらに早出、遅出勤務が付きます。

勤務表を組むにも人数は常にギリギリで回す。ですから日勤を休むのはなんとか調整できても、夜勤を休むなどもってのほか。わたしのいた病棟には、「多少具合が悪くても出勤する」という風潮があり……

スタッフはたとえ体調不良でも、無理を押して勤務には絶対に出る、という気合と根性、体育会系の病棟でした。

今考えるとだめですよね。働き方としても、患者さんへの影響を考えても。

ある日、私は準夜勤予定の日の朝に、突然発熱してしまいました。

歯の根が合わないくらいの悪寒戦慄で身体も痛く「頑張れば出勤できる状態ではない!」と思い、朝のうちに病棟に連絡。

師長が電話に出ました。具合の悪かった私はうまくしゃべれず、息も絶え絶えに、でも欠勤の旨を早く伝えなくてはと思い

あの……け、けさ発熱しまして……

師長

それで?

(それで???? ってなに??)

これから近医を受診しますがインフルエンザも疑わしいかと……。準夜勤ですが申し訳ないのですが出勤は難しいんです

わかりました。検討します。

ガチャリ。

(えーっつ 何今の!!)

もうぐったりしてそれ以上は連絡も反応もできず。

5分ほどして折り返し電話が来たときは、

夜勤は他の人を探しますからお大事にしてね

と言い方の物腰も別人のように変わっていました。5分でこんなに人って変われるものなんかな。恐らくナースステーションで他のスタッフがやり取りを聴いていて

「師長さん、今の言い方はないんじゃないの」といわれたんだなとピンときました。二人ほど、師長に好きに意見できる先輩ナースがいたのです。

体調不良の一件だけでなく、カッとなると鬼のようにきつくなる師長の口調は日頃からあった。

パワハラと親切のふり幅が凄まじく、少しずつ私の心は蝕まれ。

(しかし、お気に入りのスタッフにはめちゃ優しい)

しんどいな、辞めたいな、と毎日思うようになったのでした。

看護師をやめたい理由2|子育てと両立できない

子どもの世話をするママ

私が200床ほどの急性期総合病院に勤務していた時の話。

結婚後、子育て真っ最中で、子どもが保育園のころです。

病院は地域基幹病院。2次救急の病院で基本的に救急車は断らず、大学病院や国立病院が受け入れない患者を受け入れる病院。交通事故患者さんの搬送がとくに多い病院でした。

土曜日の診療を行なっていましたし、外来診療中に救急車が来れば中断して外来担当スタッフが受け入れ。もともと一日の外来患者数が400人ほどと忙しい病院です。

各診察ブースに着く看護師の数もギリギリ。

私は主に整形外科外来と救急外来についていました。整形外科の診察や処置、救急できた患者さんの状態確認や検査介助・入院手配などが主な業務です。

外科系・救急業務も好きで、ずっと続けたいとやりがいは感じていましたのですが……。

子どもが小学校に上がるとき、壁にぶつかったのです。

入学する小学校には学童がなく、隣の小学校まで行かなくてはならない。ですが子どもは遠くの知らない学童に行きたくないと。

学童にいってくれないと土曜勤務ができません。

だからと言ってわが子に「何が何でも学童に入ってくれ」ともいいたくはない。

どうしよう……

師長に相談したところ、開口一番に言われたのが

師長

土曜日に働けない看護師は、いらないんだけど

え? なんですと?

と思ったのですがその場は保留にして、いわれた言葉をそっくり家に持ち帰って家族会議を開いたところ、

「そんな職場すぐ辞めなよ。今後も何か子ども関係でトラブルがあっても『知りません、でも仕事には来い』って言われるよ」

と夫に言われ。

ああ、たしかにいう通りだよなあ。子どもや個々のスタッフに対する冷たい態度って一度きりじゃない。今後子どもが成長していくうえでずっと続く。条件が合わないのだから仕方ない。

病院は辞めるしかないな!

と思い、総合病院の退職を決めたのでした。

ちなみに私に厳しく言った師長は、ずっと常勤看護師をしながら、シングルマザーで子どもを育ててきた人。子どもを理由に欠勤などは決してしなかったそうです。

尊敬はしますけど……

わたしに対しては「非常勤が甘いこと言ってんじゃないわよ! 」って思ったのかな。自分に厳しく、真摯に仕事に向き合うのは素晴らしいけど、根性論を押し付ける師長にはついていけないや。

だって子育てにはそれぞれの家庭で価値観がある。私は子どもに無理はさせたくない。子どもの嫌がることはしないと決めている。

と考えて、退職を申し出ると

と引き留められました。

師長

やっぱり土曜日は出勤しなくてもいいからいてほしい

と引き留められました。

うん、もう遅い。

きっぱりと総合病院を退職したのでした。

看護師辞めたい理由3|患者からのパワハラ

クレーム対応をする看護師

100床未満の病院の外来に勤務していた時のこと。地域の病院ですが、やはり外来は混雑します。先生の担当の分だけ患者さんは押し寄せる。さらに間に新患も入る。私は外科・整形外科・内科などシフト通りに診察介助についていました。

外来って待ち時間が長くてイライラしますよね。具合が悪くて来ているのですからみんな、受診は早く済ませて帰りたい。

外来患者さんのイライラの閾値は限界まで溜まって、いつ破裂してもおかしくない状態。

ある日、外来で事件が起こりました。

受付で患者さんが怒鳴りだしたのです。「後から来た他の人はどんどん呼ばれているのに、なんで俺だけいつまでも呼ばれないんだ!」と事務員を怒鳴っている。もう興奮して震えだすと、患者さん自身、怒りの引っ込みがつかないのです。顔も真っ赤だし。

「外科の患者さんなんです……。わたしでは収まらないので対応、変わってもらえますか」

と事務さんよりわたしにクレーム対応交代の依頼。

はい、わかりました……

はい、わかりました……

まず、興奮している患者さんは「対応する職員」が変わると落ち着く場合がある。さらに、場所を変えると「自分のために空間と時間をとってくれた」と思うため、気持ちが静まることがある。

空いている診察ブースで、1対一で怒りの言葉を聴いていました。

「患者は金払ってんだぞ、具合悪くて来てるのになんだと思ってんだ、どうでもいいと思ってんだろ」などなど。

はい……申し訳ありません……そうですよね……ええ、ごもっともです……と丁寧に訴えを伺いました。長く文句を知っている間に診察の順番は進むのになあ。

30分ほど伺うと落ちつき、普通に診察を待てる状態に。

患者さんがおちついたのは良かったのですが、クレーム対応は結構看護師の精神を消耗させます。じっと動かずに話を聞いていたのに疲労感が普通じゃない。

「患者は弱いんだからお前らしっかりしろ」が一番こたえるパワーワードですね。

さらにこたえるのが「患者さんが第一でしょ。患者さんを傾聴し、すべてを受け入れるのは当たり前よ」という上司やお局です。

そんぐらいで消耗しているんじゃないわよって態度されると。

いや、ごもっともなんですけど。

ちょっとぐらい労ってくれてもいいんじゃないのか。甘えだっていうのか。

クレーム対応+お局パワハラのミルフィーユは静かに看護師の心をむしばみ、辞めたくさせるのでした。

辞めたい理由4|人間関係

体力のない私は、結婚後は病棟でなく体力的な負担の少ない外来で働くと決めていました。総合病院で勤務していた時の話です。

医師との関係 

クレームを言う医師

外来ほど医師との関係の関係が濃くなる部署はありません。さらに「病棟はすきだけど外来は嫌い」って先生は多いのですよね。実際に医師からも「おれ、外来嫌いなんだよね」と言われた経験があります。

内科では定期受診をしている患者さんと、予約外の初診患者さんがいます。受付した患者さんをトリアージし、新規の患者さんを振り分けるのが看護師の役目でした。

患者さん御状態を見て診察する医師のところに振り分けるのですが

  • この患者は俺の専門ではない
  • 自分所だけ新患が多い、何とかしろ
  • なんか俺の所だけ数が多くないか?

と医師からは私たちの看護師に文句の嵐。

いや、冷静にできる限り平等に分けていますってば。

と言ってもしつこく私たちにクレームをいう医師はいるので仕方なく振り分けし直したり。

こうなると先生もクレーマーの患者さんなみのパワーですよ。

もう、白衣を着て診察室に座ってるんだから患者みてよね!

私たちが診るわけにはいかないんだからさ!!

という心の叫びを押し込めて働いていました。

いい医師も、もちろんいます。快く患者さんをみてくれるような素晴らしい先生。でも、おおむね医師との関係、本当に疲れるんですよ。

病院から離れてもう医師のクレームを聴かなくていいと思うと、本当にホッとしているのです。

お局との関係

すごむお局看護師

お局の特徴として以下のものがあります。

  • 業務はできる
  • 師長には好かれる(というか師長も意見を言えない)
  • 誰も意見が言えない

これをいいことに面倒な業務は部下におまかせ。以下は、総合病院外来に勤務していたころの話。

お局は業務ができるため、意外と出世しがちです。(決して「看護」ができるわけではありません)

主任となったお局は、業務の予定表を作るのが日課。性格が良くて働きやすい外科医師の診察には毎日「自分が」つくように予定を造り、気難しい整形や内科の医師は一切関わらずに部下にお任せです。

わたしがついていた整形は

  • 初診患者さんの問診
  • ギプス巻きの介助
  • 透視下での骨折整復介助
  • 透視下での関節内注射介助

などスムーズに行えないと先生が一気に機嫌が悪くなったり業務が滞ったりするため、一定の看護師しか診察につけませんでした。さらに整形の診察は外来の中でも長引きがちで、2時過ぎ、3時過ぎまで診療が終わらない。当然看護師もお昼休憩に入れない。

整形業務を他のスタッフができるように育てていないため、診療が長引いても代わる人もいません。整形についていた昼間の私は、いつも空腹で倒れそうでした。

一方、交代で処置室に入ることがあるのですが

処置室は

採血・点滴・浣腸・敵便・洗腸

などの処置が出て医師の指示通りに実施します。

主任さんは、敵便や浣腸の指示が出ると任せた、と私たちにカルテを渡してどこかに消えるのです。たまに採血時にあんたじゃいやだ等文句を言う患者さんもいたのですが、クレーマー患者さんには一切かかわらないようにしていました。

嫌なことは部下に押し付け、それでも好きなように勤務表を作り続ける主任をみなわがままだと思いつつ、何も言えない。

お局のわがままが通る職場に嫌気がさし、病院で働きたくないな、と思ったのでした。

看護師辞めたい理由5|体力的にきつい

疲れがたまっている看護師

看護師はきついな、と思い始めたのは30歳を過ぎた時。

夜勤も看護研究もやって飲み会にも参加するなんて20代でないと無理じゃないかと思うのです。

結婚後は、夜勤をやめて日勤のみ。子どもを産んでから幼少期は時短パートをしていて。子どもの成長後はもっと働く時間を増やそう!と思っていたのです

しかし、時間の自由がきくようになると体の自由がきかなくなってきました。体力の低下です。

病院では立ちっぱなし、歩きっぱなし。何なら走る時もある。患者さんに対する処置に間違いがあってはいけないため毎日限界まで気を張っている状態。

家に帰るとぐったりですぐに夕飯の用意をしたいのにキッチンにも立てない。休日は疲れをとるためにじっと休んでいる。冬眠中のクマみたいに。

何とかして疲れを取らなくちゃ。このままの状態で勤務なんてとてもできない…と思っていました。

だるさは年齢を重ねるごとに強くなりました。

もともとあった下肢の静脈瘤が悪化し、立ち仕事後の足が痛くて仕方がない。浮腫んでだるい。

いつも疲れていているから、疲れずに家事をこなすにはどうしたらいいかを考えている状態でした。この先何年も今の疲労を引きずるのか?足のだるさを引きずるのか?

と考えるととても無理です。

看護師って若い時しかできない仕事じゃない?

っていうのが体力のない私の結論でした。もちろん体力があって常勤で60歳まで勤め上げる先輩ナースもいます。

無理を重ねていたら疲れて家族と話す気もなくなるし、家事はやっつけ仕事。終いには

とつい思ってしまうし。

私がこんなに大変なのに他の家族はもっと家事をしないのか、!

とつい思ってしまうし。

辛い・きついだけなのに続けることない、と看護師の仕事自体を辞めたいと思うのでした。

看護師をやめる前にしたこと

1:看護師の副業を探した

副業を探している看護師

看護師でもできる副業を探し、Webライターをはじめました。看護師という職業の欠点をカバーしつつ自分の希望を叶えるなら

  • 体力の消耗が少ない
  • 面倒な人間関係がない
  • 出勤しなくていい仕事

がいいと考えたのです。webライターの仕事は始め、文字単価も激安ですが、継続して書いていくことでライティングスキルもアップします。応募しつづければ継続クライアントさんにも出会えます。

今月看護師辞めて、来月からライターになる!

と決めるわけにはいきません。が、普段から看護師の資格には甘えず、他にも収入を得られる手段を持っておくことが大切です。

世間からは看護師の資格を持っていれば一生くいっぱぐれないからいいわね、といわれますが一生、病院看護師で常勤として働き続け、安定収入が得られるかなど自分にもわかりません。

看護師以外のスキルを手にしておくことも考えておく必要があると思います。

看護師から違う仕事に就くお話は以下の記事に記載しています

看護師からライターになる方法は

2:看護師の派遣会社に登録した

派遣の仕事に登録しようと考えている看護師

病院外来パートが嫌になり始めた時、派遣会社に登録しました。組織を離れて別の現場で看護業務をすれば、気分転換にもなると考えたからです。

派遣看護師は医生きるための手段ではなく、副業でたまにやる程度と考えて登録したのですが始めてみると

派遣だけしかやっていない看護師が意外といました。組織が嫌だったら派遣だけで働く方法もあるのです。

看護師からまったく別の仕事の転職をするのに抵抗があるなら派遣だけで生活していく方法もある。(ただし、条件があります)

わたしはWebライターの仕事がない時にたまに採血に行く程度。

Webライターの仕事が安定していない時に、派遣看護師の資格が収入を安定させてくれます。

安易にはやめられない

看護師は世の中の役にたちたいと選んだ仕事ですが、食べるための手段でもあります。看護師をやめたら別の収入減が必要です。

しかし、看護しかしてこなかったわたしが他の仕事はできるかと言えば難しい、のが実情でした。看護師からまったく別の仕事をしようと思うと、おなじ時給を得られる仕事はそうそうないのです。

別の収入減を得るにはプライドをすて、収入が下がることも受け入れる。収入が下がっても得られることは何かを考える必要があるのです。

まとめ

わたしが20年以上看護師として務めてきて辞めたいと思った理由についてお伝えしました。辞めたいと思う理由には「自分が耐えられないもの」と「家庭との関係上辞めたくなるケース」があります。看護の仕事自体は好きですが、職場環境が自分を蝕むなら無理して看護師を続ける必要はありません。派遣看護師になる、webライターなど別の仕事をするなど収入を得る手段はいくらでもある。自分の心と体の健康が一番ですよ。

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この記事を書いた人

看護師・Webライター。2016年よりwebライターとしての活動を開始。医療・健康記事を中心に年間平均100記事以上をライティング。企業との直接契約もあり。

校正校閲は電子書籍30冊・ブログ記事100記事以上。

大学病院附属看護学校を卒業後、小児外科病棟、整形外科病棟など看護師として20年以上勤務。その後派遣看護師に。看護の仕事は健診採血中心。

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